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気になる料理長の年収は? 場所ごと年齢別で紹介

気になる料理長の年収は? 場所ごと年齢別で紹介

2023年1月26日

目次

これから料理人や将来料理長として働くことを考えている方は、仕事の内容や自分の能力に応じて適切な年収(手取り額)が受け取れるのか不安に感じているかもしれません。この記事では料理長の給料事情や、実際に年収(手取り)を上げるためにできることを紹介します。

料理長の給料事情

料理長として働いている人の年収と手取りの給料は、地域や年齢、役職によって異なります。実際に料理長として年収・手取り額を上げるためにはどのような要素が重要なのか、次から提示する平均年収をもとに考えてみましょう。

料理長の地域別給料

正社員として、働いている料理長の地域別平均年収は次の通りです。

 

地域 平均年収
北海道・東北 390万円
甲信越・北陸 391万円
関東 420万円
関西 412万円
東海 404万円
四国 400万円
中国 379万円
九州・沖縄 377万円

 

地域別に比較したとき、最も料理長の年収が高いのが関東地方で、東京都の平均年収は「441万円」となっています。全国平均は「424万円」であるため、東京都における料理長の年収は全国比で+4%、時給計算では+9%も高水準です。

料理長の年齢別給料

次は、料理長の年齢別平均年収を紹介します。

 

年齢 平均年収
20~24歳 273万円
25~29歳 333万円
30代 342万円
40代以上 353万円

 

どのような仕事も特定の分野に関して「経験豊富」であることは、給料アップに直結しますが、料理長にも同じことが言えます。この表だけを見ると「年齢が高い方が多く給料をもらっている」ことしか見て取れません。しかし20代と40代では約80万円ほどの差があることから、料理人としてのキャリアが高い方が年収額高いということを示しています。

料理長の役職別給料

次は、役職別に料理長の給料を紹介します。

 

役職 平均年収
和食料理人 461万円
フレンチ料理人 397万円
ホテル 418万円
リゾートホテル 403万円

 

役職で比較した場合、和食料理人の年収がフレンチ料理人よりも高い傾向にあります。どちらも専門性が求められる分野ですが、日本では和食料理人の方が高い給料を得やすいことが分かります。またこの比較表では、ホテルの方がリゾートホテルより平均年収が高くなっており、料理長として働く施設も年収に影響を及ぼすことが分かります。

料理長が給料を上げるためには

料理長が給料を上げるためには、どのようなことを行う必要があるのでしょうか。次の3つのポイントをそれぞれ解説していきます。

大企業に転職する

独立して店を構える

スキルを磨く

大企業に転職する

大企業へ転職することで、給料を上げられる場合があります。料理長にとってのキャリアアップとは、「民間の中小飲食店」から「大企業が経営するホテル」へ転職することかもしれません。

 

実際に料理長として年収1,000万円を達成している人は、経験豊富であることに加えて「大企業で働いていること」も大きな要素の一つとなっています。これは単に「企業規模が大きいほど給料が良い」ということだけではありません。大企業に勤めた方が能力を認めてもらい、それに応じて給料を上げてもらいやすくなるという意味です。

 

大企業ほど資金が潤沢であり高い給料を支払いやすいため、能力が高い人が集まりやすくなります。すでに多くの料理店で働いてきた料理人の元で働くなら多くのものを吸収できます。さらに大企業ほど働き方改革を推進しているため、女性でも料理長として働きやすかったり、勤務時間に融通を利かせることが可能です。

 

給料等の勤務条件だけでなく勤務環境で比較しても、大企業に転職することは強くおすすめできます。

独立して店を構える

民間の飲食店やホテルなどで働くのではなく、独立して店舗を経営しながら料理長として働くことも給料を上げることにつながります。自分が経営する店舗ならば、売上が上がるだけで自分が得られる報酬も大きくなります。動画配信サービスやSNS等も有効活用すれば短期間で大幅に知名度を上げることも可能です。

 

さらに独立すると、働き方を自分で調整できます。一人だけで料理店を構えることは難しいため、普通は数名の料理人やスタッフを雇うことになります。そこで、自身の経験やスキルを他の料理人に継承することで、リーダーとしての役割に集中が可能です。店の看板として様々なイベントを開催したり、自身がイベントに参加することも可能になります。

 

最も重要な点として、料理長は「自分が丹精込めて作った料理を直接提供できる」という点が挙げられます。飲食店やホテルで働く場合はある程度企業やオーナーの意向に沿った料理を提供する必要があります。しかし自分で経営する店舗であれば、どのような革新的な料理でも自由に価格設定したうえで提供が可能です。

 

高級志向の店舗を経営する場合は、よりこだわりの強い料理を高額メニューとして提供することも可能です。

スキルを磨く

料理長として高年収を達成するためには、自分の料理人としてのスキルを雇用先から認めてもらう必要があります。大企業に転職したり独立して店を構えることも結果的に給料を上げることにつながりますが、より高度な環境でスキルを磨きたい方は海外で修行を積むことも視野に入れられるかもしれません。

 

例えばフランス料理店で料理長として働くことを考えている場合、専門学校に通ってフランス料理を学ぶことは可能です。また、国内のフランス料理店で最初は見習いとして、経験豊富なシェフの元で働くこともできるでしょう。ただしこの方法では料理の視点があくまで日本国内に留まってしまい、良くも悪くも「日本料理の延長線上としてのフランス料理」を作るに留まってしまう可能性があります。

 

また、一般的に料理長の平均年収が高い東京などで料理長として働くことを考えているなら、競合も増えることになります。他の料理人と自分を差別化するためには、よりステップアップする必要があるかもしれません。

 

そこで可能性を広げるため海外で修行することで、日本で提供されるフランス料理と本場のフランスで提供されるフランス料理における本質的な違いを理解することができます。さらに現地のお店で実際に働くことができれば、そこでの経験は帰国後料理長として働くときにも必ず役立つような経験となるでしょう。

 

料理長が給料上げるために実際に行っていたことは?

実際に料理長として働いている人が、給料を上げるために行っていた実例を紹介していきます。

 

20代男性(年収2,000万円以上)

勤怠管理をしっかり行っている企業で働いていたので、働いた分だけ多くの給料が受け取れるのは良い点である。さらに自分は勤務時間が閉店間際でもあったため、他の人よりも給料が高かった。ただし、自分以外の人が長時間労働している人が多く休みも十分に取れていない人が多かったため、改善されるべきだと思う。

 

20代男性(年収1,000万円以上)

福利厚生が整備されている大企業で働いているため、当然のように年金や住民税などの支払いが会社から行われ、職場までの交通費も全額支払われる。ボーナスや退職金も十分に出ている。給料に関しても自分の働きに応じて上がるため、働くモチベーションを保つことができる

 

20代男性(年収600万円以上)

給料はきっちり時間分支払われたし、残業代も全額支払われたためお金の点で困ることはなかった。仕事としては就業前の作業がメインであったが、自分以外のスタッフはほぼ全員時間通りに帰宅し、残業もしていなかったように思える。パートとして働く人も多かったため、作業量としてはきちんと役割分担されていた。感染症への対策もしっかり行っていた点は評価できる。

 

40代男性(年収500万円以上)

中小企業だったが給料としては大企業並の企業で働けていたと思う。例えば個々の仕事に対して評価する制度もあったが、より公平な評価が行われていたらもっと給料が増えたと思う。

まとめ

料理長として働く場合、ただ「給料を上げたい」と考えながら働くよりも、より大きな志を持って働くことが年収および手取り額のアップにつながります。

ただ「料理人のリーダーとして働く」ことだけを意識せず、さらなるキャリアアップを目指して、自分のスキルを磨き続ける働き方を心がけてみてはいかがでしょうか。

 

 

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