飲食店での店長経験は転職に有利? おすすめの求人情報も紹介
2023年3月25日
目次
飲食業界で店長として働いているものの、仕事量の多さや、長い勤務時間に比例しない収入の少なさ等に難しさを感じ、よりよい条件で働きたいと考えている人は多いでしょう。
また店長候補は未経験者でも採用されるのか、店長経験がある場合は採用に有利にはたらくのか、という点も多くの人が疑問を持ちやすい点です。
とりわけ飲食店の店長は不景気であっても店舗を存続させる使命があるためハードな仕事となりやすいのは確かですが、メリットとデメリットの両方を理解しないうちに「自分には務まらない」と決めつけるのは勿体ないです。
そこでこの記事では店長の仕事内容や経験の有無が採用可否に及ぼす影響、また求人を探すおすすめの方法等について詳しく解説していきます。
飲食業界の現状
飲食業界はコロナ禍の真っ只中であった期間よりも業績が右肩上がりの傾向にあり、求人数も増加傾向にあります。しかしコロナ前から続いている「人手不足」は未だ解消されていません。
賃金に関する問題だけでなく、コロナ禍で飲食業界の倒産が増えたことにより、少なからずリスクが高い業界だと認識されていることも原因の一端と予測されます。
人手不足を補うためにロボットによる自動化やAIの積極導入も進んでいるため、今後飲食業界で店長を目指そうと考えている人には店長としての責任能力やスキルの他に、情報収集能力やトレンドを積極的に取り入れる能力もより一層求められるでしょう。
店長職の仕事内容
店長職の仕事内容について3つの点を解説していきます。
仕事の厳しさ
どのような仕事も特有の「厳しさ」がありますが、店長という仕事における厳しさの度合いは「業務内容の広さ」が最も関係しているといえます。
店長の主な仕事はいわゆる「マネジメント業務」であり、従業員をまとめたり顧客からの信頼を得る必要があるため、仕事を効率よくこなす能力だけでなく高いコミュニケーション能力も求められています。
またトラブルが起きた際に状況を迅速に判断し最適な決断を下す力も求められています。
仕事のやりがい
店長という仕事のやりがいとしては、自分の仕事が店の成長に直結するという点が挙げられます。
自分のがんばりが従業員の仕事ぶりや顧客の評価等に確実に現れることを実感できることで、達成感や満足感を得られます。
また店長は立場的に全スタッフの上に立ち働くことになりますが、良い意味でスタッフと同じ目線に立ち、積極的にコミュニケーションを取りながら仕事を行うことで、スタッフが日々成長していく様子を実感し幸福感を得ることができます。
活かせるスキル
店長は他の従業員をまとめる立場として働くため、マネジメント・コミュニケーションスキルが高い人はその能力を存分に発揮できるでしょう。
店長はトレンドを読み解くことに長けていたり、店舗を訪れる顧客にどのようなニーズがあるかを理解できる必要もあります。
そのため過去に店長として働いた経験があり経営学に通じている人は、新規顧客の獲得や売上向上とコスト削減の両立等を実現するための戦略を立てられるため、会社や顧客からの高い評価と実績を得ることができるでしょう。
店長職の求人情報
実際に東京都内で公開されている店長候補(正社員)の求人事例から、勤務時間や給料等の待遇などを確認してみましょう。
求人①オープニングスタッフ
求人元 | 新エンタメビルメインフロアの飲食店 |
勤務地 | 東京都新宿区 |
雇用形態 | 正社員 |
勤務時間 | 日中(シフト制) 日勤のみ・夜勤のみ・時短勤務等可能 |
給与 | 月8日休:月給36~60万円+諸手当 月10日休:月給32~56万円+諸手当 |
休日 | 1ヶ月あたり8~10日・各種休暇制度有 |
歓迎 | シェフ経験が2年以上、料理長経験、調理師免許保有 |
付加情報 | シフト自由、駅近(5分以内)、昇給・昇格あり、フレックスタイム制度あり、リモート面接OK、面接時マスク着用 |
こちらの求人は正社員雇用となっており、店長候補として働く人を募集しています。ただし最初から店長候補として働けるわけではなく、付加情報に記載の通り「昇進が可能」な求人です。
ただし新規店舗の求人であるため、料理長経験があるだけでなく過去に店長経験がある人は最初から店長候補として働ける可能性はあります。
求人②オープニングスタッフ
求人元 | もんじゃ焼き店 |
勤務地 | 東京都渋谷区 |
雇用形態 | 正社員 |
勤務時間 | 10:00~23:00(シフト制、実働8h) |
給与 | 月給38万円~82万円・賞与年2回 |
休日 | 週休2日制・各種休暇制度有 |
歓迎 | 接客経験、店長経験等 |
付加情報 | 駅近(5分以内)、昇給・昇格あり、勤務開始時期調整、面接時マスク着用 |
こちらの求人は①と同じ新規店舗の求人です。こちらは①とは異なり明確に「店長経験がある人」が歓迎されると記載されています。
確実に店長候補として働きたい方はこのように「店長経験」が有利に働く求人を狙ってみるのも良いでしょう。
求人③オープニングスタッフ
求人元 | 大手和食店 |
勤務地 | 東京都渋谷区 |
雇用形態 | 正社員 |
勤務時間 | 日中(6:00~0:00の間) |
給与 | 月給27万円~80万円 |
休日 | 1ヶ月あたり5~6日+年次有給休暇 |
歓迎 | 店長経験 |
付加情報 | 即日勤務可、急募、交通費支給、勤務開始時期調整、リモート面接OK、面接時マスク着用 |
最後に紹介するこちらの求人は優遇される人が「店長経験がある人」だけなので、よりピンポイントな人材を求める求人だといえます。
求人を探す際もスタッフの中の一人としてではなく、最初から店長経験を店長候補をピンポイントで求める求人を探すのも良いでしょう。
ここまで紹介した3つの求人は、すべて年収600万円以上が実現可能な求人となっています。東京都の店長候補の求人で特に多いのは「オープニングスタッフ」ですが、これは東京都に限ったことではありません。
どのような地域においても、開店前店舗の店長候補や料理長として働く人の需要が特に高く、好条件が提案されていることも多いです。
また基本的に「未経験者歓迎」となっている店舗でも、付加事項として「店長経験がある場合は歓迎」のような旨が記載されていることが多いため、やはり現役の店長や店長・料理長の経験がある人は転職する際の採用も有利にはたらくといえます。
未経験からでも店長になれる?
ここまで解説したように飲食業界で店長として採用され働くには、相応の経験やスキルが必要不可欠です。ただし店長として働くことそのものに特別な才能が必要なわけではありません。
実際は店長として働く前段階である「店長候補(店長見習い)」の時点で、飲食店で店長として働くことのスキルや経験を積み重ねられます。
また人手不足が深刻な現場においては、過去に飲食業界で働いていた経験があるだけで店長候補になることもあります。
以上のことから、店長という仕事を遂行するには経験が必要ですが、店長になるという目標を達成するために未経験からスタートしても何も問題ないといえます。
おすすめの求人媒体
飲食業界で、店長の求人を探している人におすすめできる求人媒体を3つ紹介します。
フーズラボ
フーズラボは2万件以上という高い相談実績がある飲食専門の転職エージェントです。
公開求人数、非公開求人数がともに2万件を超えており、求人エリアも首都圏だけでなく全国に対応しています。
企業へ条件交渉する際も本人の希望にできるだけ寄り添えるように交渉してくれたり、未経験の人でも躓かないように書類作成や面接のサポートもしてくれます。
すべて専任の経験豊富なキャリアアドバイザーが対応してくれるため、飲食業界への転職に不安を感じている人に強くおすすめできます。
クックビズ
クックビズは2万8千件という豊富な求人を公開している飲食専門転職エージェントです。
クックビズは正社員だけでなく契約社員の求人もあるため、別の仕事があるため決まった時間内で働きたい等、より多様な働き方を求める方におすすめです。
エフジョブ
エフジョブは主に首都圏で利用できる飲食業界専門の転職エージェントです。
エフジョブは公開求人数は少ないですが独自の非公開求人があり、未経験者・経験者ともに申し込むことが可能です。東京都や千葉県等の首都圏で飲食の仕事を探している方は利用を検討してみても良いでしょう。
まとめ
回復傾向にあるものの厳しい状態が続く飲食業界において、もちろん未経験者も積極的にチャレンジできますが、店長経験がある方は求人も有利にはたらくでしょう。
転職にあたって質の高い転職エージェントを利用したい方は、ぜひ当社の比較サービスを一度利用してみてはいかがでしょうか。